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Redefine Happiness
映画では絶対に描いてはいけないであろうあらゆる『タブー』を扱ってしまった作品・・・イタ電しながらオナニーにふける演技がリアルなフィリップ・シーモア・ホフマンは必見。他にも、児童性愛者、自慰行為に興味のある少年、レイプ願望女・・・などなど。しかし、アメリカではこれらのぶっとんだ人は意外にも多い。ブラックで下品に見えそうなテーマなけども、映画タイトル通り『Happiness』な人たちのストーリー。
ドツボにはまる人たちを、日常的に描く
　どんどんツボにハマっていくときがある。強気でがんばってもカラ回り。弱気になるとますますハマっていく。そういう時って「何で自分だけ？？？」って思うんだけれど、この映画は、みんなそうなんだよ、って励ましてくれているような気がする。 　というと、聞こえがいいが、本作は、それ以上だ。同情を通り越して笑ってしまう。ジョイの元カレが亡くなったという連絡が職場に電話でかかってきたとき、同情された隣の同僚にそれを伝えると、なぜか野次馬話に花が咲き始め、元カレの母親から突然ののしりの電話が。こういうシチュエーションを映画にしてしまうトッド・ソロンズという監督は、自分でも、かなりの内向的性格なのだろう。
ブラックの中の真実。
もう死んでしまったけれど、同性愛者だったポスト構造主義者フーコーは、狂人が隔離されるようになったのは近代社会以降だと言っている。即ち、それ以前はまともな人間もおかしな人間もごたまぜの世界だったのだ。我々が住むこの２１世紀は、正常と異常の境がなくなりつつあるカオスのように思える。『ハピネス』はそんな現代社会をかなり強烈に風刺した作品だ。平和そうに見える一つの家族。実は専業主婦の長女は隠れ少年愛者の夫を持ち、安物小説家の次女は変態ストーカーに付きまとわれ、30代シングル・キャリアなしの三女はろくでもない男としか縁がない。しかし変質者に悩まされる彼女たち自身も、警察沙汰になるようなひどさではないにしても、どこかがかなり歪んでいる。きっと世の中のほとんどの人々は、多かれ少なかれ歪んでいるのだろう。そう考えると、この映画で起こる出来事は他人事ではないのだ。笑いはかなりブラックだが、描いている世界には説得力がある。『ハピネス』というタイトルもパンチが効いている。一見の価値はある作品だ。
ブラック中のブラックユーモアのオンパレード！
いや〜、久しぶりに心が満たされる映画でした。この映画を好きだと感じようと、嫌悪感を抱こうと、これはただ私達が生きている人生そのものを描いているだけなのです。娯楽映画でも見て気分をハピネスにしよう！ってな気持ちでこの映画を誤って選んでしまい、すごいイヤ〜な気分になってしまった方、そんなあなたは娯楽映画で気持ちをハピネスにしなくても、充分ハッピー（お気楽）な人間です。どうぞタイタニックでも見て、気分をリフレッシュして下さい。そしてこの映画が私以上にお気に召された方、同監督の「ストーリーテリング」も見て下さい。きっとハッピーな気分になれるでしょう。
刺激が欲しい方どうぞ。
この手の作品は探すのが大変です。だからこそ、お薦めします。
アメリカンビューティのもっとリアル版です。
日常なかなか見られない、体験できない、けど興味あるというのが
人間あるとおもいます。例えば、カタブツ上司が、女装趣味だったり
真面目なエリートが、痴漢だったり、実際あまり身近にいないですよね。
それを映画化してます。

いやらしいいたずら電話、かけているのはあなたの身近にいるかも。。。
小学生の息子のパンツに血がついていたら、
あなたならどう判断しますか?