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[ DVD ]
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ラブ・イズ・マネー [DVD]
・トニー・レオン ・スー・チー ・ウォン・ヤッフェイ
【ジェネオン エンタテインメント】
発売日: 2006-10-06
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 品切れ中
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・トニー・レオン ・スー・チー ・ウォン・ヤッフェイ ・バリー・ウォン ・バリー・ウォン
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カスタマー平均評価: 3.5
おもしろい バリーウォン作品だけあって、笑えて、キュンときて・・とっても面白かったです。
主役二人にあまり興味がなかったけれど、これを見て大好きになりました!
トニーレオンかっこいいし面白い☆スーチーはひたすら可愛いし。
今時貴重な心温まるほんわか感動系☆
う… 私はトニー・レオンもスー・チーも大好きであります…がこの作品は最後まで観るのが苦痛というほどつまらなかった!時間の無駄と言いきってもよいくらいです。話の設定は面白いものになりうるような内容なのに、メリハリのない展開とダルイ(そう感じてしまう)力の抜けた演技…観なきゃよかった。繰り返しますが主演ふたりが大好きな香港映画ファンの私の感想です。
楽しい楽しいラブコメディ! ドンパチ一辺倒の黒社会ものかカンフーが香港映画と思っている方にぜひ観ていただきたいラブコメです。
インファナル・アフェアでの役柄とは180度ひっくり返ったトニー・レオンとラム・カートンに、おきゃんなだけじゃないスー・チー。
実はあまり期待しないで観たら、これが楽しかった!
作品中のトニー・レオン扮するリチャードの豪邸が「エブリデイ・イズ・バレンタイン」の金持ち娘セリーナの家と同じなので、見比べるのもまた一興。
私の大好きな香港映画ベスト3に入る作品、やっと日本版発売。ばんざ?い!
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[ DVD ]
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人妻 [DVD]
・ジョセフ・ファインズ ・レイ・リオッタ ・グレッチェン・モル ・ヴィンセント・ラレスカ
【パイオニアLDC】
発売日: 2003-05-23
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 9,800円〜
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・ジョセフ・ファインズ ・レイ・リオッタ ・グレッチェン・モル ・ヴィンセント・ラレスカ ・ポール・シュレイダー
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カスタマー平均評価: 4
愛の神様のいたずら ジョセフって色気ありますね。
一目見た時は「こ、濃い顔」と、とっても2時間(映画の平均的上映時間)耐えられると思えないのに、すぐに惹きこまれてしまう不思議な俳優さんです。まさに体中からフェロモンを発してる感じです。
そんな彼の官能ドラマ、適役ではあるのですが、彼の役柄の余りにも真剣な愛に見ている方が疲れてしまいました。
あんなに真剣に愛し、愛されるのはうらやましい気もするのですが、実生活だと、私にはしんどすぎます。
実際には中々経験し得ない愛の形だからこそ映画となると人に感動を残すのかもしれませんが・・・
しかしこんな激しい愛に一瞬でおとしてしまう愛の神様は随分悪戯好きです。
それにしても、この映画の邦題、一体だれがつけたのでしょうか?
いくらなんでもひどすぎません?
■ずっと、ひとりの女性だけを愛し続ける男性の物語です。 ■確かにタイトルだけで期待して見てしまうと、期待外れかもしれません。きちんとストーリーのある恋愛映画で、エッチなシーンはむしろ少ない方だと思います。 ■一人の女性を、たとえどんな目に遭おうとも、愛し続ける男性の物語です。あのジョセフ・ファインズの色っぽい眼差しは、ひとりの女性を強く愛し続ける男性役にまさにぴったり。惹きこまれそうになります。 ■主演女優さんもとても美しいです。結婚してもなお、夫以外の男性にあんなに愛されたら幸せだと思います。 ■ラストははっきりわからない終わり方です。気になります。
ひどいタイトルだ エロビデオのようなひどいタイトル! たしかにジョセフは海外ではフリーセックスの役どころが多いが、 旧にっかつのような「人妻」って何? タイトルでしか売り込む余地がないビデオ、っていうことか。 「恋落ちシェイクスピア」ではヴウィネスばかりが注目されたが、 ジョセフの共演女優は必ず脱ぐことで有名。はやく「アリ」も日本でビデオ化してほしいものだ。
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[ DVD ]
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ラムの大通り [DVD]
・リノ・ヴァンチュラ ・ブリジット・バルドー ・ビル・トラヴァース
【ハピネット・ピクチャーズ】
発売日: 2004-11-10
参考価格: 2,800 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 12,800円〜
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・リノ・ヴァンチュラ ・ブリジット・バルドー ・ビル・トラヴァース ・ロベール・アンリコ ・ピエール・ペルグリ
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カスタマー平均評価: 4.5
最後のスクリーンに見入るリノ・ヴァンチュラがとっても好いのです! この映画は昔映画館で観ました。最近、観たくなりDVDを入手しようと思いましたが、すでに廃盤。何とか質の良い中古を見つけました。この映画はロベール・アンリコ監督、1971年作品で、音楽は「冒険者たち」等で何度も監督とコンビ組んでいる、フランソワ・ド・ルーベ。この人の映画音楽は、個性的、繊細、革新的な表現法に富む。ロベール・アンリコ監督のロマンティシズムと凄く相性がいいのです。ロベール・アンリコはフランソワ・ド・ルーベの死以来どんなミュージシャンともルーベとの様な関係は見いだせなかったそうです(Anthologie Vol.1の解説より)。この映画の主演はご存じ、リノ・ヴァンチュラとブリジット・バルドーで彼女の最高傑作と言われているが、そうだと思います。彼女の存在がこの映画にとって非常に重要でしょう、他の女優ではバルドー独自の味は出せないから。映画自体のあらすじはいらないでしょ?大人のお伽話とも言うべき、不思議な魅力を持つ作品でコメディ色は強いですが、この映画を鑑賞後何かジワーット心に感じてしまい、ラストシーン何度も観てしまいます。そのシーンでバルドーの「愛の喜び( Plaisir d'amor)」が流れ、この彼女の歌がと?っても好い!このスクリーンはモノクロでそれに見入るリノ・ヴァンチュラはいつの間にかスクリーンで歌う彼女を抱きあげている、その時モノクロからカラーへと変わる。そして、観客はリノ・ヴァンチュラ一人となり、彼はスクリーンに魅入られたままで(波の音が入りながら)その画面のままクレジットが流れてゆく。この間の音楽はもちろん好い。このシーンはYouTubeでご覧になれます。また、「愛の喜び( Plaisir d'amor)」は世界中のアーティストがこの曲をカバーしており、エルヴィス・プレスリーのヒット曲「好きにならずにいられない(Can't Help Falling in Love)」は原曲Plaisir d'amor をもとにしたものであることもよく知られています。ラストシーン素敵です!!
アンタチャブル時代のパイレーツ・オブ・カリビアン 待望のDVD化です。
ロベール・アンリコの「ラムの大通り」は、映画を見た後、幸福感がずっと続く映画です。
主演はブリジット・バルドーとリノ・バンチュラ。
この映画のバルドーはもうそんなに若くはないけれど、充分に魅力的です。
バンチュラも非常にいい感じ、まさにはまり役です。
快作「冒険者たち」もそうでしたが、監督のロベール・アンリコは
大人の男のやんちゃさを描くのが非常にうまい。
映画は禁酒法時代のカリブ海が舞台。船乗りと美女とラムの物語です。
冒険小説と映画の好きな人にはお勧めの作品です。
きっと、ラストシーンの「愛の歓び」のメロディーと主人公の幸せそうな顔が
忘れられなくなるでしょう。
なぜか懐かしい感じ、、、、 リノ・バンチュラの演技が見物です 初めて観る方もなぜか懐かしく感じるのではないでしょうか 私は音楽と出演者の衣装がとても気に入りました
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[ DVD ]
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ペドロ・アルモドバル・セレクション DVD-BOX
・ペドロ・アルモドバル ・アントニオ・バンデラス ・ハビエル・バルデム
【紀伊國屋書店】
発売日: 2005-03-26
参考価格: 10,080 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 9,799円〜
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・ペドロ・アルモドバル ・アントニオ・バンデラス ・ハビエル・バルデム
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カスタマー平均評価: 5
なんていうか、良いんです。 濃いんですが、もう突き抜けちゃってるんです。なりふりかまってられないんです。
極端な設定だと感じる人もいるかも知れないですが、そーゆーことではないんです。
何しろ「欲望の法則」がオススメですが、両方とも必見。
何度も観た作品だけど買って良かった。
きっと今より人間が好きになる。そんな作品です。
アルモドバルの原点であり、傑作!! 登場人物の関係が入り組みすぎて、説明が難しい作品だ。
ただこの作品は、そんな関係なんてどうでもいいのだ。
男であろうが、女であろうが、犯罪であろうが、火事であろうが、
恋人を殺そうが、殺されようが、そんなことは全部瑣末なことでしかな
い。
人を本気で愛することの引き立て役でしかない。
というアルモドバルの映画表現の核心が描かれている。
白眉はラスト10分。このためだけに面倒な事件はすべて仕組まれたといえる。
「やっと二人だけになれたね」というバンデラスのリラックスした表情、エウセビオ・ポンセーラ
の恋焦がれた熱い眼差し。哀しく情熱的なファドの音楽が二人の一瞬の愛の時を盛りたてる。
本当の愛に直面したら、ただひとは立ち止まり眺めることしかできな
い。という事実を突きつける。
無駄で、豪華で、カラフルで、ほんとうに祝祭的な美しい映画。
passion / obsession アルモドバル監督の原点であり、「バッド・エデュケーション」(が、今回のDVD化の理由なのだろうが)にも繋がる道である。何はともあれ、祝DVD化!と喜ぶしかないではないか(申し訳ありませんが、このレビューでは「欲望の法則」についてのみ触れさせてもらいます)。完璧な映画ではない。 性転換して女になった兄/姉とその弟の映画監督(主人公)とその恋人の若者と映画監督が手を出した勘違いした熱い青年の物語。それはトライアングルというよりほとんど知恵の輪化したほどの複雑さだが、いちばん多くのモノを賭けた者が結局は勝者であるという物語なのか、そうではなくて負けているのか、そのすべては気のせいなのか、とにかく欲望であり妄想なのだから、理不尽で頑固で許しがたく不道徳であることに必然性などないのである。 思えば、20年近く前に初めてこの映画を見たときの衝撃は、かなりのものがあった。一見扇情的な映像だけでなく、この物語が語られる理由を考えれば余計にそうなのだが、どのように見ようと私などには消化不可能な物語であると言えると同時に、ずっと心の中にも残っていたのである(しかし、心に残っていたのはどれもこれも美しい絵ばかりであった、監督の欲望を体現したかのようなアントニオ・バンデラスの熱い眼差しはヒリヒリと痛いほどだ)。止められずに溢れ出た監督の思いを考えれば、とことんまで詰め込まれた物語の整合性を問い正したり道徳的な問題をとやかく言うのは、あまりに小さいことだ。 「バッド・エデュケーション」はこの映画に比べれば、はるかに落ち着いて成熟した口調で語られ、スマートなものになっている。ぜひ、2本重ねて合わせて見てもらいたい。
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[ DVD ]
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特別な一日 [DVD]
・マルチェロ・マストロヤンニ ・ソフィア・ローレン ・ジョン・ヴァーノン ・フランソワーズ・ベアール
【JVCエンタテインメント】
発売日: 2002-01-25
参考価格: 4,179 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 9,799円〜
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・マルチェロ・マストロヤンニ ・ソフィア・ローレン ・ジョン・ヴァーノン ・フランソワーズ・ベアール ・エットーレ・スコラ
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カスタマー平均評価: 5
動かぬ価値の置きどころ 大戦前夜、戦時一色に染まった、とある都市の集合住宅街では、ヒトラーとムッソリーニの市街パレードを前にして、街を上げての期待と高揚が、路上を埋め尽くしていた。 無人になったと思われる、その大型集合住宅の別の二部屋には、イタリア総国民の関心事を余所に、偽りのない本物の価値を見出そうと欲した男女が、それぞれ残されていた。 このとき出逢った男女には、パレードに熱狂する民衆達を背に、ほんのひとときでも本当の自分自身であり続けた、二人だけの真実の時間がだけが残された。 時代や国策を中心とし、常に揺さぶられた国民の相対的価値観と、団地に残るたった一組の男女が得られた絶対的価値観とのコントラストを、実に上手く見せてくれた映画である。
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[ DVD ]
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シェルブールの雨傘
・カトリーヌ・ドヌーブ
【ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント】
発売日: 1998-12-24
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 9,800円〜
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・カトリーヌ・ドヌーブ
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カスタマー平均評価: 5
彼のガソリンの香り きょう映画館で見ました 黒いりぼんとトレンチコートが可愛いくて美少女のジュヌヴィエーヴ。ファッションミュージックもとっても可愛いです。 ストーリーはせつないラブストーリーでジュヌヴィエーヴの初恋のが儚く辛くおわってしまう感じ。彼のギイの誠実な愛。ギイが裏切られてしまうのは見ていて辛い。 最後の再会ではふたりの愛が感じとれてせつなくて胸がくるしい。BGMも盛大になってさらに涙がでてきます あまくてにがくてせつないラブストーリー
観る者自身をスクリーンに投影出来る 「ロシュフォールの恋人たち」のDVDが廃盤になっていたのを知って
カトリーヌ・ドヌーヴの代表作たる「シェルブールの雨傘」はどうなっているのかと
検索してみたらこれまた廃盤とは困ったものです。
定番ともいえる作品なのに何故DVDが生産打ち切りなのか?と考えてみたら
現時点でシネセゾン渋谷でデジタルリマスター版が上映中であり
それをDVD化するのだと理解出来ました。そのうちにブルーレイ版も完成するのでしょう。
ヒロインも恋人も名も無い市井の民衆という設定が身近に感じられ人生の哀切が漂い
観る者自身の経験をスクリーンに投影出来るのが魅力です。
高価で購入しなくても大丈夫! 世界で一番美しい言語と言われるフランス語。
歌の素晴らしさはさることながら、台詞も全て曲調になっている全編音楽で綴る映画史に残るミュージカルの傑作です。
DVDは廃盤になっているので高値で販売する業者がいますが、先頃に画像、音声共のリニューアルしたデジタルリマスター版が完成しているのでDVDの再販も間近なことでしょう。
あせって高値で購入しなくても、待っていれば大丈夫です。
私と同じ大人がたくさんいる筈 13才のときテレビで見た。感動した。ルグランのオーケストレーションの美しい事!ルグランの音楽だけで三つもアカデミー賞候補になったんだね。取れなかったけど。この年の歌曲賞(主題歌のこと)を取ったのはいったい何だったのか、というと「いそしぎ」だった。あれも良い曲、仕方がないか。お小遣いで初めて買ったレコードは「シェルブールの雨傘」だった。いまでも持っている。私が生まれて初めて「この曲は美しい」と思った音楽がシェルブールの雨傘。それから何十年もたったが、この曲の美しさは変わらない。
音楽の次に感動したのは言わずもがなだがカトリーヌ・ドヌーブの美しさ。この映画当時19才で既に完成された大人の美と清純さを併せ持っている。肌の色の白いこと、ブロンドの可愛いこと。日本にはこういう人はいないな、と思った。背があまり高くないんだね。168cm。フランス人はあまり背が高くないんだということをその頃誰かから聞いた。親からかも知れない。いつか金髪の女性に会ってみたいと思った。映画の中でジュヌヴィエーヴとギーがダンスしたり抱き合ったりするその仕草を見ながら、恋人同士というのはこんなに仲がいいもんなんだ、僕の恋人になる人も、こんな愛らしい仕草をしてくれるのかな、と子供心に思った。日本人の目からするとイチャイチャとかベタベタとかネガティブな事を周りから言われそうだという気がした。蛇足だが、フランス語を日本語にするときはウに点々をつけてヴと書いてよいという事を知ったのはジュヌヴィエーヴの所為だった。その後、フランス映画は日本で流行らなかった所為か、カトリーヌ・ドヌーブを映画で見ることは31年間なかった。31年目に見たのは、彼女が出ていると知らずに見始めたダンサー・イン・ザ・ダークの中でだった。この場違いに美しい作業服のおばさんは、シェルブールの雨傘の面影のあるカトリーヌ・ドヌーブじゃないのか? そうだった。こんな役でも気品を漂わせているのがうれしかった。
三つ目に感動したのは、初めて聞いたフランス語の美しさだった。ギーがテノールで「モーナムー」と歌うとジュヌヴィエーヴがソプラノで「ジュテーム、ジュテーム」と応える。一度聞いただけでその音も色も響きもフランス語の歌詞さえも、何十年たっても耳が忘れない。ギーが任地に赴く列車に乗る前に歌われるこのデュエットは本当に美しく哀しくそして素晴らしい。フランス語を喋れるようになりたい、と多くの人が思っただろう。私もだ。シェルブールという町の名前も美しい。いつか行ってみたい、あの石畳のところへ。
さて、たまたまDVDが手に入ったので38年ぶりに観た。子供の頃には気がつかなかったことって、たくさんあるよね。私はギーが戦地で行方不明になって二年たっても帰ってこなかったからジュヌヴィエーヴは他の人と結婚したんだと思っていた。これは子供でも納得できる理由だ。しかし実際はギーは行方不明になっていないし、ママはギーとの結婚なんか早すぎると言っていたのがこの他の人には積極的に結婚を仕向けている。なぜ待たなかったのか・・・なぜ純愛をつらぬかなかったのか(妊娠して当座のお金にも困っていたのは分かるけど)・・・これは子供には分からない。ジュヌヴィエーヴは幸せなのか?
哀しいストーリーと裏腹に、明るい色彩の画面にはいちぶの隙間も無く、どこにカメラが切り換わっても完璧にカラーコーディネイトされている。子供の目には「フランスってこんななのかな」だったが、この映像の色使いはただ事ではない。シーンごとに全員が違う色の服に着替えている、どころじゃなく、町の壁の色から塗り替えている。ギーの自転車は黄色だけど、黄色い自転車なんてあの頃あったのだろうか?(特注したのではないか?) 町を歩く人たちがいろんな色の傘をさして無言で通り過ぎていくけど、いくらフランスだからといってそんなにいろんな色の傘をみんなが持っているだろうか? (わざわざそういう色の傘を持たせたのに違いない)ギーに召集令状が来て、明日は別れという夜に二人でカフェでカクテルを前にして抱き合うシーンでは、二人のカクテルは、ジュヌヴィエーヴのは琥珀色、ギーのは黄色。それは画面に映っている店の内装の色と同じなのだ。そのあとギーが出発する駅のプラットフォームを二人で並んで歩くシーンでは、ジュヌヴィエーヴがプラットホームに出たとたん、何の必要もないと思われるのに、唐突にコートのポケットから青いスカーフを取り出して胸のあたりに持っていく。この青はギーのシャツと同じ色だ。なるほど、青い色が並んで歩く絵を撮りたかったんだな。ジュヌヴィエーヴがコートのポケットから青いスカーフを取り出すところは「監督に言われたとおりさっさとやらなきゃ」という初々しい表情が見られてとても可愛い。(まだあるけど、全部書いたら見つける楽しみが無くなるのでこのくらいで。)
全編、カラーコーディネイトされてないシーンはひとつも無い。
ジャック・ドゥミは天才だったんだなぁ。
監督の仕掛けはまだある。ジュヌヴィエーヴが結婚式に乗った黒いメルセデスは、映画の始まってすぐにギーの修理場に入ってきた車とナンバーが同じだ。何を意味するか? 。。。
ラストシーンで、これも今まで気がつかなかったことだけど、ギーの息子はフランソワでジュヌヴィエーヴの娘はフランソワーズだということが何気なく表現されてる。二人が子供の名前として決めていた名前。ギーはそのことを奥さんには言わないだろう。ジュヌヴィエーヴは旦那に言っただろう。すべてを受け止めてくれた人だから。ジュヌヴィエーヴはギーに「あなたの娘に会うか」と聞く。ギーは黙って首を横に振る。多分もう二度と会うことのない娘、どうしてだっこしてやらないのか?
結局、だれが幸せになったんだろうか。ギーの奥さんは幸せか?ギーは? と自問するうちに雪がどんどん降り、ルグランの音楽が流れる。ギーはこのシーンのあいだ中、タバコを吸っています。なぜ・・。ジュヌヴィエーヴはミンクのコートをまとい、美容院でしかできないヘアスタイルをしている。上流階級のファッション。その女の前でタバコを吸う姿は二人が既に交わることの無い異なる世界にいることをシンボライズしているのか。。途中で男がドアを開けてガソリンは「suprieur ou ordinaire?(上級か普通か)」と聞く。なんでこんなシーンを入れたのだろう? ジュヌヴィエーヴは「どっちでもいい」と答える。どちらか決めて、suprieurですねと言われてやっと「ウイ」と答える。。ああ、これはsuprieurがあっちの生活でordinaireがギーとの生活、どちらでも良かったけれど、他の人の力でsuprieurを選ぶことになった、というメタファーなのではないか。そう考えるとジュヌヴィエーヴが事務所に入ったときギーの方を見て「ここは暖かいわ」と言ったのもメタファーなのかもしれない。
ジャック・ドミ33才 ミッシェル・ルグラン32才 のときの作品。悲恋物語は古今東西たくさんあるけれど、トリスタンとイゾルデにしても、ロミオとジュリエットにしても、ウォーク・トゥ・リメンバーにしても、クライマックスはどちらかが或いは両方とも死んじゃうから感極まってみんな泣くんだけど、シェルブールの雨傘は誰も死なないのに大泣きだ。名作。私は一度見ただけで、生涯愛する音楽と出会い、フランス語を勉強しようと思い、いつかシェルブールに行ってみたいという思いを持ち続け、45才のときパリからレンタカーを借りて思いを遂げました。このレビューのタイトルはそういう意味です。
名画とはこういう映画のこと DVDが廃盤というのはありえません。 こういう名画は常に廉価でいつでも購入できるようにしておくべきだと思います。
ちなみに私は先日運良くスカパーで放映したのを見ることができました。
もし再発売されたらもちろん購入します。
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[ DVD ]
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美女と野獣 ― スペシャル・リミテッド・エディション [DVD]
・ペイジ・オハラ ・ロビー・ベンソン ・レックス・エバーハート ・リチャード・ホワイト
【ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント】
発売日: 2002-10-25
参考価格: 4,410 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 9,690円〜
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・ペイジ・オハラ ・ロビー・ベンソン ・レックス・エバーハート ・リチャード・ホワイト
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カスタマー平均評価: 5
真実の愛って素晴らしい ディズニーの名作。真実の愛によってハッピーエンドという作品です。
劇団四季の「美女と野獣」を見るための予習として見ました。
ディズニーの作品なんて何年ぶりやろう、大人でも楽しめるかなって思っていました
が、まったくの杞憂に終わりました。
村に住む美しい娘ベルは、父の代わりに恐ろしき野獣の姿をした男の家に幽閉されるはめに。やがてベルの優しさに野獣のかたくなな心も和らいでいく。実は誰かが野獣を愛してくれない限り、彼をはじめ家来たちの魔法はとけないのだが…。
この作品を見ていると心が洗われるというか素直な気持ちになります。
愛って素晴らしいと感じます。
アニメなので子供の作品のように思われますが大人が見ても十分に楽しめます。
子供へもメッセージ性が伝わりやすいと思います。
私の中の最高傑作です! DVDになってからだいぶたつのに私の近所のレンタル屋さんではいつも借りられっぱなしのこの作品。とにかく音楽、映像、ストーリー…全て素晴らしいです!人を想う気持ち、愛とは、大人になり忘れかけていたものを思い出させてくれる作品です。私は将来もし子供ができたら絶対見せたいです!家族で見るのもよし!カップルで見るのもよし!(特にマンネリ気味のカップルで見るのなんかいいかも…)この作品を見て何も感じない人はいないと思います!絶対におすすめします!
史上最高のアニメーション映画?永遠の愛の物語? ディズニー映画の中ではもちろんのこと、長編アニメーション映画史上の最高傑作でしょう。
ビーストとベルの二人の気持ちの変化を丁寧に描いていて、とても見入ってしまいます。
この映画内の音楽は今日のディズニーを代表する名曲としてしられていますし、ミュージカルシーンの完成度は非常に高く、見ものです。
とても有名なダンスシーンでは、名曲「Beauty and the Beast」と、美しいダンスに、思わず身震いしてしまいました。映画史に残る名シーンでしょう
最初から最後までどこまでもすばらしく、きっとみなさんの心に一生残る映画になるはずです!
Disney最高傑作! 私は最近「美女と野獣」を見るまで、「ポカホンタス」がDisneyで一番好きでした。一気に気持ちが変わりましたよ!これほど素晴らしいアニメはないです。中盤でベルと野獣がホールで踊っているシーンには鳥肌が立ちました。何と言っても音楽が素晴らしい!永遠に語り継がれる作品です。
後世に絶対残る大名作 この話は、映画好きなわたしが見たいろんな映画の中でもベスト3に素で入る名作です。ヒロインのベルは本当に美人でやさしくて、包容力があって、本当に素敵なキャラクターで、野獣も見た目は怖くても、中身は複雑でコンプレックスがあって、でも本当はやさしくて愛嬌もあって、かっこいい人です。悪役は嫌われているみたいですけど、曲りなりにもヒロインが好きなことが伝わるし、私はけっこう好きです。そんな3人と脇をかためる脇役もコミカルでそれぞれ個性があっていい感じです。
そんな魅力のあるキャラクターもこの話の魅力のひとつですが、それだけじゃなくて、音楽もどれも聴いていたいようないい曲だし、(私はBe Our GuestとBeauty and the Beastと、ブロードウェイ版の我が家とかBeastのソロ曲、そして最後のHome Repriseがすきですv)ストーリーも泣けます。そして、そのストーリーには私たち人類への普遍的なメッセージがふくまれています。その魅力解説をDisk2でBeauty and the Beastのスタッフたちがしているのですが、ああ、なるほどって思えます。
この話は見ていると素でほのぼのしたり(愛のめばえのシーンなど)、わくわくしたり(Be Our Guest)、泣いたり(いろいろ)、とにかく本当に感動しました。
私はディズニーの作品は大好きだし、ディズニーは後世にも20世紀の文化史としてメジャーな感じに残ると思いますけど、その代表作品として残る名作になるはずです。仮にディズニーが残らなくても、この美女と野獣は残るかもっていきおいです。ぜひ見てください。感動します。
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[ DVD ]
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シー・オブ・ラブ スペシャル・エディション [DVD]
・アル・パチーノ ・エレン・バーキン ・ジョン・グッドマン ・マイケル・ルーカー ・ウィリアム・ヒッキー
【ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン】
発売日: 2004-05-26
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 9,654円〜
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・アル・パチーノ ・エレン・バーキン ・ジョン・グッドマン ・マイケル・ルーカー ・ウィリアム・ヒッキー
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カスタマー平均評価: 4
恋愛映画として楽しみたい。エレン・バーキンの魅力最大 アルパチーノお得意の刑事物だが、連続猟奇殺人の犯人を追うフランク刑事は囮捜査にかかってきた女、ヘレンに惹かれる。同僚の制止も無視して深みにはまる。同時に彼女に対する疑いも深める。結末は意外と言えば意外な結果になるのだが、ヘレンと密接な関係があったことも確か。この映画は、捜査展開のストーリーもさることながら、刑事としてはモラル、規定にも反する容疑者ヘレンとの禁じられた恋の方が面白い。ヘレンは一度結婚に失敗し、女の子がひとりいる。母とも同居している。そして、シューズ・ショップではたらいている。きちんとした市民だ。それが、新聞に記載された交際広告の応じて頻繁に相手とデートしている。猟奇殺人の被害者はすべてこうした広告で知り合った女性とホテルでことに及んだとき殺されている。だから、ヘレンも容疑者の一人となった。しかし、フランクは彼女の魅力のとりこになっていく。抜群のスタイル、妖艶ですらある魅力に圧倒される。この映画のエレン・バーキンは本当に美しい。1989年制作の作品で、アル・パチーノもエレン・バーキンもまだ若い。殺人事件は最後に意外な結末となり、一件落着。ヘレンに刑事であることを隠していた、そして、一度は彼女を犯人と思った。ヘレンは許してくれない。数ヵ月後、その間、禁酒をしてフランクは再びヘレンの前に現れ、前非を懸命に詫び、ようやくヘレンに許されハッピー・エンドとなる。ちなみにこの最後のシーン、実際のNYの路上で日中、一般人が大勢歩いていたなかで行なわれたらしい。その際、大男がアル・パチーにぶつかる。普通ならカットだろうが、アル・パチーノは何事もなかったように演技を続け、これが採用になり、監督が驚いた、というエピソードがある。とまれ、この映画、刑事物であるが、恋愛映画として楽しめばどうでしょうか。佳作です。
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[ DVD ]
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夕なぎ [DVD]
・イヴ・モンタン; ロミー・シュナイダー; サミー・フレイ; ウンベルト・オルシーニ
【ビデオメーカー】
発売日: 2006-04-28
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 9,900円〜
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・イヴ・モンタン ・ ロミー・シュナイダー ・ サミー・フレイ ・ ウンベルト・オルシーニ
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カスタマー平均評価: 5
喜怒哀楽 イブ・モンタンの演技が素晴らしい大人の映画。ほかの方が述べられているので、見所、共感するところを中心に書きたい。はじめのほう、モンタンがノックをせずに部屋に入り、ロミー・シュナイダーが怒るのだが、あざ笑うかのように足で軽くドアを閉めるところ。軽やかなステップ、ここでの戦いはモンタンの勝ち、彼の役者が上である。ヴァンデの別荘に向かう前、シトロエンの窓が割れていて、くるっと振り返りサミー・フレイの車に向きなおすところ。たしした場面ではないのだが、このちょっとした動きがエスプリを感じさせる。変わって、シリアスな場面でも彼の演技が光る。ナイフを突きつけ彼女を追い出すときの目つき、バツの悪い表情で海まで迎えに行くときの、やつれ加減。憔悴しきった表情。日に日に増していくヴァンデでの喪失感。逃げるように車に乗り込み、途中睡眠、タバコを落として目が覚めるときの仕草。タバコを使って動揺を表現するのは「ギャルソン」でも見られた手法だ。自分の中でこの映画は、「ギャルソン」「友情」とならんで、70年代フランス映画界の良心クロード・ソーテ監督の3連作と位置づけている。「冒険者たち」の撮影で知られるジャン・ボフェティ。夏の明るい海辺の町と、風が強い灰色のヴァンデの海岸。フランスの田舎の風景の多様性と自然の美しさを再発見する。ロミー・シュナイダーの美しい髪のウエーブ具合と、衣装の緩やかなドレープと際どい胸元。ラスト、サンローランの白く縁取りされたパイピングジャケットの自立した洗練された着こなし。フランス映画の初心者は、このような映画をはじめての映画に選択してもらいたい。30代には30代の、40代には40代の...もちろんそれ以上の人にもその人なりの感じ方ができる、この映画は人生の先輩達が残した大いなる映画遺産である。
輝くロミー・シュナイダー 高校生の時に観ました。ロミー・シュナイダーの魅力の虜になりました。未だに解放されていません!何というか…キャラメルのような魅力です。2人の男に愛されるはずです。そしてイヴ・サンローランが衣装担当だったからか、映画館の入口で「リヴ・ゴーシュ(パリ、セーヌ川左岸)」というオードトワレのサンプルを頂きました。お陰で香りの世界にも目覚めてしまいました。私にとって記念碑的作品です。それがDVDで発売されるとは、ヤッター!!です。
ロミー・シュナイダー 1972年のフランス映画、今は亡きロミー・シュナイダーの代表作ともいえる作品です。
イヴ・モンタン、サミー・フレイと俳優もとても魅力的ですが、やはりロミーの美しさが
印象に残ります。人を包み込むような温かさと同時に、自分を強く持った大人の女性をしなやかにエレガントに
演じています。着ている洋服も髪型も何気ないけれど洗練されていて本当に優雅で素敵です。
映画全体のゆったりとした明るい雰囲気もとても良く、私にとっては何度見ても飽きない映画です。
おすぎさんの好きな女優さん ご存知の通り、映画評論家のおすぎこと杉浦孝昭さんは○カマとして有名で、彼(彼女?)は美しいのは男性しか認めないと公言されています。そのおすぎさんが文春文庫出版による「洋画ベスト150」の中で好きな女優にロミー・シュナイダーを挙げられている事に驚き、同時にロミーファンの私はすごく嬉しかった! ことに「夕なぎ」がお好きだそうで、女性を観る目の厳しい彼が彼女の演技力と美しさを認めて絶賛した事にひどく感動しました。 正反対の気性を持つ二人の男、その男たちの間で揺れ動く一人の美しい女。ロミー・シュナイダー演じるロザリーは大人の女性ですね。愛する事も愛される事も大切にするけれど最後には孤独な生き方を選択する。自分の気持ちに忠実で、でも聖母のような包容力も持っていて… 昨今ではあまり驚く事もなくなった女一人と男二人の共同生活という図式が新鮮に感じられて、フランスというお国柄を初めて意識した。 エンディングは舞い戻ったロザリーが窓辺の二人に向かって美しい微笑を投げ掛けてストップモーションで終わる。このエンディングの曲が素晴らしい。優美でメランコリックだけど希望も感じさせるリリックなメロディーは“夕なぎ”のような心地良さを残して印象深い。珠玉の秀作。
フランス映画の秀作です!! 一人の女(ロザリー)を愛する二人の男(セザールとダビッド)。この二人の男が意気投合し、奇妙な友情のようなもので結ばれていくところが面白い。二人をつなぐのはロザリーへの愛である。強引ともいえる会社(屑鉄屋)経営で成り上がってきた粗野だが人間味たっぷり、ロザリーが居なくなると子供のように暴れ、抜け殻のようになってしまうセザール。演じるイヴ・モンタンが素晴らしく、このセザールという人物そのものを生きている。対する芸術家肌のダビッド。演じるのはサミー・フレー。静かな中に鷹揚な抱擁力を感じさせて魅力的だ。彼もセザールという人物に惹き寄せられているかのように思える。二人の男の真ん中にいるロザリー。ロミー・シュナイダーがなんともいえない魅力で、彼女以外にこの役は考えられない。ジャケット写真でもわかるとおり、彼女の微笑みがセザール、ダビッド、観客をも惹きつける。大人の女の魅力であり、時に無邪気な子供のよう、男を包み込む母性的なものであったり。とにかく美しいです。海辺でロザリーの家族がピクニックするシーン、自然に二人の男もとけこんでいて楽しい。フランス映画ならではの恋愛映画、秀作です。
イザベル・ユペールが小娘といった感じで出演していて可愛い。画質は良好です。予告編付。なぜこの秀作が限定3000枚なのか?大きな疑問です。決してマニアックな映画ではないし、むしろ多くの人に楽しんでもらいたいと思うので・・・。
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[ DVD ]
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十二夜 [DVD]
・ヘレナ・ボナム=カーター ・ベン・キングズレー ・イモジェン・スタッブス
【東北新社】
発売日: 2005-06-24
参考価格: 2,625 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 9,500円〜
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・ヘレナ・ボナム=カーター ・ベン・キングズレー ・イモジェン・スタッブス ・ウィリアム・シェイクスピア ・トレヴァー・ナン
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カスタマー平均評価: 4
映画化されたシェイクスピア喜劇の最高峰 喜劇の映画化は難しいのですが、その点からもこの作品は最高の出来です。演出を担当したトレヴァー・ナンの才能でしょう。道化の歌が醸し出す雰囲気もぴったり。
双子がからむ物語はシェイクスピアの定番のひとつですが、そんな設定の妙も理解することができます。
最初から最後まで名優たちの競演を楽しむことができます。大満足!
イモジェン・スタッブスの美青年ぶりに感心 イモジェン・スタッブスは、ジョン・キューザックらの政治ドラマ「トゥルー・カラーズ」くらいしか知らないのですが、「十二夜」とはだいぶ違う感じだったような。
ベン・キングスレーはいい顔してるなあ。しかし、戯曲を読んだときは、道化というくらいだから、もっとあからさまにピエロみたいな扮装かと思ったら普通の服装なのでビックリした。戯曲を読んでない人には、映像だけ見てたら、これが道化だということは分からないのでは?
原作読んだときも思ったけど、マルヴァリオはたしかにイヤな奴だけど、あそこまでの仕打ちを受けなくてはならない理由がよく分からない。みんな意地悪すぎ(笑)
マライアは、原作読んだときの脳内イメージでは、お姫様や双子の妹が宝塚風あるいは昔の少女漫画風のおめめパッチリ睫毛バッサ?って感じの風貌なのとは対照的な、小顔長身、顔は地味だけどモデル体型のクールな女性だったので、あんなオバサンだったことにビックリ。お笑い担当の二人組(サー・トゥービーら)はほぼイメージどおりだった(笑)
オーシノウ公やアントニオは影が薄くて、他のエピソードが進行中に、どんな顔してたか忘れちゃうのは困ったものだ。
全体的に長すぎるんじゃ?この内容なら1時間半くらいでタイトにまとめたほうがいいと思うな?。
シェイクスピアはこんなに楽しい! 「十二夜」は「ハムレット」とほぼ同時に書かれた、シェイクスピアの最高傑作の一つ。「ロマンチック・コメディー」という新しいジャンルを創始した記念碑的な古典作品でもある。船が難破して異国に流れ着いた女の子が、一緒に遭難した双子の兄を悲しむあまり、寸分たがわぬ兄の姿に男装する。するとその美しさに、何と異国のお姫様が一目惚れ。宝塚風のたわいもないお伽話なのだが、そこでは、ドタバタ喜劇と限りなく切ない恋物語が、絶妙のバランスを保って展開する。しかもその科白は、シェイクスピア全作品中もっとも詩的で美しい、言語表現の奇蹟というべき作品なのだ。この映画では、オリヴィア姫を演じるボナム・カーターのフェミニンな魅力と、難破船の女の子ヴァイオラ役のイマジェン・スタッブスの内省的な芯の強さが光っている。ホーソンやキングスレーといった男優陣も、イギリス最高の名優たちだ。ハムレットもヴァイオラも、ともに自己を隠して、狂気や異性という「他者」を生きる。二人は自己の外部にいながら、しかし決して自己を失わない。この試練に耐えるとき、われわれ人間の散文的な人生は芸術に変わる。シェイクスピアが女の子のお伽話の中に垣間見せるのは、「自由と美の同一性」という我々の最高の夢なのである。
ハッピーエンドと少しの苦い味 ストーリーはわかりやすいですし、魅力的な俳優さんたちが出演しています。 ボナム・カーター(オリヴィア役)はとてもキレイで、チャーミング。 ベン・キングズレー(道化役)は、すべてを見透かすような知的な存在感がありました。 それに、双子の兄妹がそっくりのキャスティングなので、最後に兄妹が同時に出演する場面にも違和感がありません。 ただし、執事を叔父のサー・トービーが騙してからかう場面など (シェイクスピアの時代には、笑いの場面だったのかもしれませんが)、 現代の感覚で見ると、やりすぎで、後味が悪いおふざけだと感じます。 驚きの楽しいハッピーエンドの展開となりますが、どこかに苦い味が残ります。 それも、十二夜の一つの味なのでしょう。
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