外国映画DVD店

フランス映画の中で異色であるも屈指の名作
フランス映画というと、暗い印象を持っている人も多いと思うし、実際あのどんよりとした終わりか方などそういう系統の映画が好きな人、またはフランス映画通？であればそのような映画でもいいのでしょうが、観る人に小さな素敵な感動をジワーっと下のほうから起こさせる映画ってなかなかなくて、実際私もハリウッド物ばかりの派手派手な映画ばかり観てますが、この映画はある意味そういうフランス映画の枠を超えた、本当とフランスらしさをパリらしさを出している映画です。私も観てから何度も何度もこの映画のロケされた、今実際に私住んでいるモンマルトル近辺を探索をしてきました。フランス人もこの映画は好きで、よく知っています。というか非常に評価が高い。もちろんそれは私がいつも思っている、キャスト、カメラ、音楽が１つになった結果だと思います。実際のロケの場所は全部実在するのですが、フランス人にはちょっと懐古趣味過ぎる、という意見もあります。というのもこの映画に出てくる場所には細工がほどこされちょっと昔のよきパリのような雰囲気に仕立て上げているからです。 アメリが働くドゥムーランはあんなにいい感じではなくてタバココーナーもないし、音楽はラテンがかかってるし、店の中はモダンな感じで、いつも混んでいて入る気があまりしないというのが本音ですが。。。でも、そんな現在のパリを徹底してあそこまで映像を作り上げたのはすごいことだと思いますね。街角のポスターひとつにしても絶対に今のパリを匂わせない。 サクレクールにしてもあんな観光地をあんな風にするなんてとビックリしたものです。 もちろんシナリオも秀逸。細かいつくりには本当に脱帽です。フランス人のエスプリの真髄を本当によく出し切っていると思います。観終わった後にほんとに良かったとシンワリと感動できる映画って本当に少ない。音楽もこの映像にはこれしかないだろうと思われるようなつくり。キャストも当時は無名に近いオードレーを起用したり、それをジャメル（リュリアン）の名演技が支えてとバランスが非常に絶妙。映像美、音楽美、あらゆる点で素晴らしい。 是非この映画を観てモンマルトルをアメリの目で見て、そしてまたこの映画を観てほしいです。余談になりますが、アメリが盲目の老人の手を引いてメトロまで連れて行った、あの駅、 ラマークという駅ですが、そこの階段を一番上まで登った左にある、シェ・ジネットというお店のババオリューム（日本で言うサバラン）は最高においしいです。（私も行くたびに食べてます）
これぞフランス映画
正直に書くと、この映画が面白かったかと聞かれれば、ん?と考えてしまいます。 見る前は、もっとポップな映画を想像していたし、分かりやすいと思ってました。 でもそこはさすがにフランス映画。普段から思い描いているフランス映画臭がやはりこの映画にも存在してました。 凄く可愛い主人公が色々巻き起こす様が、見ていて楽しいんですが、途中からは何をやっているのかよく分からなくなったりします。それを見ながらさすがフランス映画だなあと。 でも私はこの映画を凄くおすすめと言って、友達に薦めることはないかもしれませんが この映画を評価しろと言われれば、迷わず満点を付けます。 それは、この映画はフランスしか作れないからです。 ハリウッドからこんな映画は出てきません。 フランス独自です。私はこういう物に惹かれますね。 そしてそれが世界中で大ヒットするなんて、本当に映画としては理想ですよね。 そしてもう一つ、この映画はフランスの綺麗な景色など、色彩が本当に美しいです。 それを見ているだけでもいい気分になるし、それにフィルムの質感が合わさって、もう圧巻ですね。 最近ビデオで撮られた安っぽい映像の邦画にうんざりしていたところなので やはりこういう美しい映像を見せられると、心底羨ましくなるし、映画って良いなあと思いますね。 この映画は見る人によって、好き嫌いが分かれると思いますが、フランス映画の良さが遺憾なく発揮されているという意味で、すばらしいと思いました。
人間は人生を失敗する立派な権利がある！！
見終わって全身がぶるぶるするような感動映画 これだけの作品で納得できない人はまずいないでしょう 不器用な恋が得意な女性が一番感動できると思います 全シーン、最高に美しく最高に軽快で申し分ない インテリアに興味があってこれ見なかったら間違いなく終わりでしょう なんでこんなにオシャレな映像になるのか分からない・・・ ＤＶＤはヴィンセントギャロ『buffalo'66』の隣に並べたいです これ系好きな人にはたまらない 俳優さんでレッドホットチリペッパーズの神様フリーに似てる人がいてそっちもおもしろかった
興味があるなら今すぐ見て。
色々事情があって、最初の時は中国語の字幕で見たのですが、 さっぱり意味がわからなかったにも関わらず、 とても美しい色使いと、魅力的な登場人物のために楽しめました。 また別の事情のせいで、今回は英語字幕で見て、 ようやく意味がつかめたところです。 そうして二回見たことにより、 ビジュアルとストーリーの両面の魅力を、 かなり明確な形で把握することができました。 映画の中で使われた絵の展覧会なども行われたようですが、 とにかく背景が美しい。 ストーリーはいかにもフランス的で、お洒落でひねってあって、 ウィットに富んでいる。 少しでも興味があるなら今すぐ買うなり借りてくるなりして 見て欲しい映画です。 性的描写で露骨な表現があるので家族と一緒はＮＧ。 恋人なら、長く付き合っている場合はＯＫでしょう。 見終わった時、もっとこの映画が好きな人が 増えたらいいなと思いました。 そう思える映画に出会えたのは初めてでした。
大好きなら「アメリ缶」
　劇場で観てからというものモンマルトルへの想い冷めやらず・・・結局新婚旅行で訪れたパリ。アートの街モンマルトルを，不思議少女アメリの目を通してノスタルジーに描き出した秀作。

　物語にも出てくるブリキ缶。この缶に実用性のあるものはさほど入っていないものの，ファンならやっぱり持っておきたい。シリアルナンバーが付いているかどうかは，外からも分かるのでチェック。
　私は缶の中に，モンマルトルで撮った写真やサントラも入れて自分だけのアメリ缶にしている。

「鳥が飛び立つのも本能だわ。私のどこがいけないの。」スインギング・ロンドンの精神が疾走する
私の友人がM.フェイスフルの大ファンで、仏作家マンディアルグの話をしていた時に本作における彼女の魅力を語っていたのが数年前。長らく未見の話題作という認識しかなく、２年前にDVD化されて初めてその全貌を知ったのです。初見してびっくりしました。何と綺麗で可愛い女性なんでしょう。何でも英国貴族階級の出身だそうで、ノーブルで気品ある顔立ちがそれを如実に物語っています。 　彼女は本編でも「そんなの何て事ないわ」と言わんばかりに肌をさらし、A.ドロンと濡れ場を難なくこなします。同時期のハリウッドでは絶対にあり得ないことで、実際本作が米国公開された時にはズタズタに編集されたとか（米題は『革服の中は裸』という噴飯もの）。さすがM.ジャガーと浮き名を流したスインギング・ロンドンの代表格。本編にもそんな感じが漂います。主人公レベッカは従順な女性。しかし恋心にも従順で突然何かに急かされるかのようにハーレーを飛ばして不倫相手のダニエル（これがA.ドロンなのだから凄い）の元へ駆け出していくのです。「鳥が飛び立つのも本能だわ。私のどこがいけないの。」疾走する青春。そしてフランス警察が全面協力して交通規制をした成果で見事な疾走感。レベッカは段々と彼に会いに行くという目的が手段であるかのように、疾走することそのものに喜びを感じているように見えてきます。自分の心に従順であろうとする彼女にモラルの枷は必要ありません。いや、モラルを脱ぎ捨てて疾走することこそこの映画のエッセンスです。会いたいから会いに行く。心と体のうごめきを解放するその自由さ、爽快感。それで良いのです。そしてそれこそがスインギング・ロンドンの精神なのです。 　マンディアルグの原作を見事に生かした哲学的なモノローグも素晴らしい。私にとって2007年に初見した映画のベストになりました。忘れられた60?70年代の映画には黄金の鉱脈がザクザク眠っています。そして近作『やわらかい手』もどうぞ。
その名はデュオニソス号
●購入のきっかけは、主人公の乗るバイクと私のバイクが同じだったから。 あまりにも単純な理由ですみません。 でも、映画を見る理由なんてそんなもんじゃないですか？違う？まぁ、それはさて置いて・・・。 英仏合作のこの映画、アラン・ドロンとマリアンヌ・フェイスフルの純愛物語をベースにした、 60年代サイケデリックロードムービーちょっとアメリカンニューシネマ風ってな感じでしょうか？これも違う？ 詳しい方、補足願います（笑）。 BGMも時代を感じさせます。 皮つなぎに身を包んだマリアンヌ・フェイスフルは、漫画ルパン三世に登場する峰不二子の元ネタだったとか。 仏独国境を疾走するマリアンヌとハーレーがとにかく格好いいです。 幻惑されっぱなしです。 ラストはバニシング・ポイントとかぶりまくりです。 バイクが主人公ということになれば、イージー・ライダーもラストは同じ感じだったなぁ。 反社会的、反道徳的、異端・・・。 何かを求めてひたすら走る。 その先にあるものは、あまりにも儚い人間の運命とその結末。 人生こんなものさって誰かが言いそうですね。 好き放題やった挙げ句の一見悲惨なラストシーン。 当時、この手の映画は皆同じテーマを掲げていましたが、彼らはその後どうなったのでしょうか？ 神様の元へ行けたのでしょうか？ それは神のみぞ知る・・・ですが。 あなたは同じように生きることが出来ますか？
マリアンヌの魅力が満載です!!
夫がいる身なれど、大学教授のアラン・ドロンが忘れられず、彼を愛し続ける女性をマリアンヌ・フェイスフルが演じます。彼女は美人というよりもファニー・フェイスの部類に属すると思うけれど、コケティッシュな魅力と抜群のスタイルでキラキラと輝いています。黒皮のレザースーツでオートバイを飛ばす姿は最高に格好良いです。

ドロンのプレイボーイ的な役柄は板に付いていて、大変にお似合いですが、今回の彼はやや脇に廻ったような印象、ストーリーも彼女の回想を中心に進められていきます。
２人のラブ・シーンも美しく、オートバイで走る途中の風景も含めて映像の美しさを堪能できるはずです。
マリアンヌの代表作として強く心に残り、何度も観たくなる作品です。
マリアンヌ最高　ドロンカッコよすぎ！
映画ファンの間で、長らく幻とされていた作品です。
すでにテレビの深夜番組みでも放映されなくなった作品、
かといって、衛星放送で観るんだったらＤＶＤまで待つ・・・
という熱心なファンには見逃せない作品。
サイケな映像、時代がかった演出、すべてを包容力をもって観る者を
圧倒する作品。
とにかくマリアンヌは女神のようだし、ドロンは絶世の美男子・・・。
ゆえに、結末はさらに悲劇的である。
必見！