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[ DVD ]
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ウォン・カーウァイ コレクション DVD-BOX
・アンディ・ラウ ・レスリー・チャン ・トニー・レオン
【パイオニアLDC】
発売日: 2001-04-03
参考価格: 9,450 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 11,000円〜
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・アンディ・ラウ ・レスリー・チャン ・トニー・レオン
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カスタマー平均評価: 4.5
wkwを知るならこれ! wkw監督作品を知るにはもうこれしかないでしょう!トニーレオン、レスリー、アンディファンにもこちらでしょう!とにかくwkwの世界を堪能できます。ぜひご覧下さい!
純粋にカーウァイ好きな人におすすめ 「欲望の翼」と「ブエノスアイレス」が好きです。それぞれを単品で買うよりは、このボックスの方が安いのでお得です。B級感あふれる「今すぐ抱きしめたい」は、おまけみたいなものですね。
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[ DVD ]
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淫獣マフィア [DVD]
・ジェイソン・ユーコン ・ドン・ガルシア
【エプコット】
発売日: 2004-03-26
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 10,980円〜
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・ジェイソン・ユーコン ・ドン・ガルシア ・ウィリアム・ロットスラー
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カスタマー平均評価: 3.5
ムード重視ってことで 「ポルノ映画史上最大のバイオレンスムービー」だとか、「『ゴッドファーザー』のポルノ版」だとか、興味深い文句がズラっと並んでいるので、色んな意味でキワドイ内容を期待して観ましたが、「そら言い過ぎ。全然ショボー」というのが率直な感想です。
まず、ここに出てくるマフィアは広域を牛耳る大組織という設定のようですが、そんなスケール感はなく、せいぜい地元レベルのチンケな売春屋くらいにしか見えないので怖くありません。また時代が時代ですから、ポルノとしての「実用性」についても過度な期待を抱くと腰砕けです。最大の見所は「40歳童貞男」登場のシーン。最高に笑えます。あの恥ずかしがり方はどうみてもガチですw
私は「0課の女・赤い手錠」のようなテンションの高さを期待してしまったので拍子抜けでしたが、音楽やコスチューム、インテリアなど本物の70'sテイストが溢れているのでそこらへんのムードを重視してみるならば(それと安っぽさを「味」として受け入れる寛容さがあるならばw)、それなりに楽しめるんじゃないかと思います。
フリーセックス革命の匂いを伝える記念碑的作品 色々な所で噂を聞いていたこの映画、「折角だから」と意を決して購入しました。するとこれが大当たり。タイトルで偏見を持ってはいけなかったのです。この作品や『グリーン・ドア』は、ポルノという形を取りながら、70年代の濃密な気運の一側面を見事に後世に伝える、記念碑的作品なのです。 ストーリー自体は単純明快。野望を持ったやくざな男の成り上がりと自滅を描いていて、『ゴッドファーザー』の後追い企画と言われますが、直接的にはギャングものの古典『暗黒街の顔役』以来の定番ストーリーをなぞっています。マカロニ・ウェスタン風でもあり、ブラック・エクスプロイテーション映画とも一脈通じている暴力とアクションのノリです。 ではこの映画について特記するべきことは何かというと、それは映画の隅々に横溢する「70年代テイスト」です。音楽もファッションも美術もまさしくサイケデリック・ムーブメント直後のものです(赤やオレンジに彩られた室内装飾が今となっては新鮮)。 そしてこの映画がポルノであるということが重大な意味を持っています。気だるそうな雰囲気に包まれて、性描写は匂い立つようで、ねっとりとしていて、「汗」というものが伝わってくるようです(ラス・メイヤー作品でのウシ・ディガードの撮られ方との違いを見ればそれがよく分かります)。アクトレスの体も今の女優達のようにシェイプアップされてなく、ヒッピーやその筋の女性達ががそのまま演じている訳です。これこそ60年代のフリーセックス革命の残像をフィルムにとどめた貴重なものなのです。ブルーフィルムやループでポルノは流れていましたが、一般劇場で正々堂々と公開されるようになったのはまさにこの頃。カウンターカルチャーによって一気に映画界にはセックスとバイオレンスが百花繚乱しました。ポルノは肉欲に訴えるもののみならず、精神革命の現れでもあったのです。
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[ DVD ]
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KYOKO [DVD]
・高岡早紀 ・カルロス・オソリオ ・スコット・ホワイトハースト
【日活】
発売日: 2000-09-22
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 10,500円〜
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・高岡早紀 ・カルロス・オソリオ ・スコット・ホワイトハースト ・村上龍 ・村上龍
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カスタマー平均評価: 4.5
村上龍氏監督映画の中ではベスト 映画製作は大変なのだと思う。資金も手間も技術も。
いくら「書く」ことに類まれな力があったとしても映画製作、映画監督としての才能とは別のものなのだろう。
1979年:限りなく透明に近いブルー(監督・脚本)
1983年:だいじょうぶマイ・フレンド(監督・脚本)
1989年:ラッフルズホテル(監督)
1992年:トパーズ(監督・脚本)
本作以前の村上龍監督の作品は、残念ながら映画として高くは評価できない。
本作はどうか。
作家としての村上龍ファンの視点を外してみても及第点。本作以降村上龍氏は監督作品を世に出していないので、もしかしたら、「良い作品ができた」という満足感につながっているのかも。
高岡早紀さんは、もともと主演で出演予定であった女優さんの降板により代役としての出演と聞いたが、かえってよかったのでは。
この頃はまだ「魔性」ではなかったし(笑)、原作のあまりにピュアで力強い印象とは若干イメージが変わるが、他の誰かを当てはめようとしても難しい。
原作を先に読む、その後映画を見る。
ピュアでまっすぐで、とても力強い主人公の生き方を原作と映像の両方から味わうことが出来る。
村上龍氏の原作ぽくなく、少し予定調和的なところに違和感を覚えないでもないが、それ以上に「ええ 話やなあ」という思いが強い。
私にとって鮮烈で衝撃的でした。 10年近く前でしょうか.. たまたま映画館で観た『KYOKO』は、私に大影響を及ぼしました。最後にながれるエスペランサという曲がすごく印象的で、今でも耳に残ってます。当時の私にとって初めて聴くような種類の音楽でしたが、この曲を聴いてるとなぜだか涙が出そうになりました。それ以来キューバは私にとって特別な国になりました。キューバに興味を持ち、ハマり、そして現在もキューバダンスをやっているのですが、全てきっかけはこの『KYOKO』です。この映画を観て私ほど影響を受ける人は少数かもしれませんが、音楽とかダンスとか主演の高岡早紀とか、とにかく良くて感動しました。
とっても感動します! 米軍基地の近くに住んでいた幼少時、ある人からダンスを教えてもらい、その魅力に引き込まれ21歳になった今もダンスを続けている日本人女性KYOKOが、ダンスの師に会いお礼を言おうと一大決心で、単身渡米。紆余曲折の末、無事に会うことが出来るのですが、その後、予想もつかない数々の展開に・・視聴者は泣かずにはいられません。KYOKO役に、深作欣二氏の「忠臣蔵外伝・四谷怪談」で日本アカデミー主演女優賞を受賞した高岡早紀さんが演じていますが、彼女自身、幼少時からクラッシックバレエをやっていたそうなので、劇中にでてくるダンスのシーンはとても綺麗で印象的です。 私自身、キューバ音楽はあまり馴染みがなかったのですが、この作品の監督・村上龍氏は、実は超〜お気に入りだとか・・。 今回!初めて村上氏の手がけた映画を見ましたが、とてもよかったと思います。
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[ DVD ]
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悪魔の美しさ [DVD]
・ジェラール・フィリップ ・ミシェル・シモン ・ニコル・ベナール
【パイオニアLDC】
発売日: 2000-02-25
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 10,800円〜
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・ジェラール・フィリップ ・ミシェル・シモン ・ニコル・ベナール ・ルネ・クレール
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カスタマー平均評価: 5
ジェラ―ル・フィリップがゲラゲラ笑っている映画 ファウストを題材にした映画で僕が他に知っているのはブライアン・デ・パルマの超傑作『ファントム・オブ・パラダイス』だけなのだけど、なんで両者ともこんなに濃ゆい映画になってしまったのだろうか。この映画は、ジェラール・フィリップの奔放たる名演。ミシェル・シモンのアクの強さ。さらにルネ・クレールのとぼけた味わいの演出が、掴みがたいオーラを発散する傑作である。特に後半、強引で解釈不可能な、ぐいぐい押し切る疾走感の魅力は筆舌に尽くしがたく、終わった後はぐったり、奇妙な高揚感、10キロぐらい全速力で走ったみたいな気分。
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[ DVD ]
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酔っぱらった馬の時間 [DVD]
・アヨブ・アハマディ ・アーマネ・エクティアルディニ ・マディ・エクティアルディニ
【紀伊國屋書店】
発売日: 2003-10-25
参考価格: 5,040 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 12,000円〜
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・アヨブ・アハマディ ・アーマネ・エクティアルディニ ・マディ・エクティアルディニ ・バフマン・ゴバディ
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カスタマー平均評価: 4
一件の価値ありの、クルド人映画 あまり見たことがない国の映画というものは、文化的な知識が乏しいこともあり、展開が読めず、ある意味ものすごい緊張感がある。
この映画はイラン映画というかクルド人の生活に迫ったかなり珍しい映画だ。冒頭、市場から村へ帰るトラックの中、子供たちが唄う「人生は苦労ばかり 子どもですら老いていく」という歌詞はかなり衝撃的なのだが、この映画は、その歌詞が現実のものであることを証明するかのように展開していく。
地雷が埋まった極寒の山の中、すぐ側には銃を抱えたイラク兵。両親もなく、手術が必要な兄を抱え、それでも生きる、いや、生きなければいけない子供たち。こういうのを観れば、やはり日本は恵まれていると思ってしまう。雨風、暑さ寒さが凌げる家があり、食べものに不自由せず、学校に当たり前に行けることは、とても幸せなことなのだ。
冒頭に述べた通り、見慣れた日本映画やアメリカ映画とはかなりかけ離れた、「え、ここで終わるの?」という所で幕切れを迎えはする。また、山越えのシーンなど多少カメラのブレもある。娯楽作品とは言い難いが、こういった現実があることは、多くの人が知るべきだろう。
2007年現在、イラクの大統領は初めてクルド人が就任した。多くの苦労を受けてきたクルド人たちに、光明は差すだろうか。
全世界必見の傑作 とにかく全編にわたって胸が締め付けられる。生きていたい、そして愛する兄弟を生かしてやりたい、という純粋で普遍的な思いに、ただただ涙がこぼれる。クルディスタンの厳しくも美しい自然にその純粋で尊い思いが重なる。彼らの生きている、というより生きざるを得ない現実は、どうしようもない不条理に満ちている。しかし、彼ら子供達は、その不条理に抗うでもなく、ただ今日生きる糧を得ることで精一杯だ。クルド難民という極めて複雑な問題を背景としながら、映画はイデオロジカルなメッセージを前面に押し出すようなことはせず、ただ淡々と彼らの日常を映してみせるだけだ。それが却ってこの問題の深刻さを抉り出す。 また、「難病を背負った兄」という設定は、仮にフィクションであれば過剰演出のそしりを免れないかも知れないが、真実であるだけにとてつもない重みをもっている。 鑑賞後は、何とも云えない無力感が漂う。その無力感とは、彼らのおかれた不条理極まりない状況に対して抱いたものでもあるし、「生きていたい」という普遍的であるはずの欲求からあまりにも遠いところにいる自分自身に対して抱いたものでもある。
いつまでも考えさせられる映画です まず子供たちが素晴らしい。ただこの映画のすごい所は、オープンエンディングを採用していて話が完結しないうちに映画が終わってしまう。で、張られっぱなしの路線とかから推測するとあまりよい結末はむかえそうにない…と思われる。この映画を見た後何日も彼らの行く末が心配になって考え込んでしまった。子どもを題材にした映画は数あれどこれはいつまでも印象に残る映画です
果たして自分はできるだろうか・・・。 絶対的価値観で幸せになった人間のが幸せ。 相対的に「誰よりは・・・」という幸せは、しょせん歪んだ優越感でしかない。 愛って何だろう。 私には、妹が一人います。 もし、私の妹がそういう状態になったら、私はアヨブと同じ行動取れるだろうか。 考えても考えても、結論が出ません。 子供かわいすぎ。
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[ DVD ]
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ダンシング・ヒーロー [DVD]
・ポール・マーキュリオ ・タラ・モーリス
【アミューズソフトエンタテインメント】
発売日: 2005-03-25
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 10,800円〜
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・ポール・マーキュリオ ・タラ・モーリス
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カスタマー平均評価: 5
ダンス映画では一番 オーストラリアのダンス映画で、今まで見たダンス映画の中では一番のものでした。
ぜひこの映画を日本のテレビでも紹介してもらいたいです。
非常に心が温まる映画です。
笑いあり涙あり面白いですよ! ダンス映画が好きなら絶対はずせない映画。
まだ無名に近かったバズ=ラーマンのオーストラリア映画です。
実際にプロダンサーのポール=マーキュリオがとてもかっこいい。
この映画でも舞台版でもフランを演じるタラ=モーリスの変身ぶりも最高。
スコット(ポール=マーキュリオ)が、最初はダンスパートナーでしかなかった
フランの意外な一面を見て驚く様子、惹かれていく様子、
大会で優勝するために練習を重ねつつ、母親の言うとおりにパートナーを変えるが…
などダンスの教師である母親の願い、父の想いなど過去と現在のしがらみが
ストーリーを断然面白くしている。
ぜひぜひ見て欲しい作品。
おもしろい! バズラーマン監督はいつも情熱的な映画を見せてくれるので個人的に大好きな監督の一人です。
その中でも好きな作品がこの「ダンシングヒーロー」
とにかくクライマックスの場面のパソドプレ。コレ絶対見てください!
社交ダンスに興味がない人でもしばらく空いた口が塞がりません(笑)
ヒロイン演じるタラモーリスが最初は冴えない女の子だったのに
段々洗練されて綺麗になってゆく様も素敵です。
主人公演じるポールパーキュリオとの息もピッタリ。
本当に踊りたくなる映画でした。
今でも私のナンバーワンです。 高校生の時に作品知識もないまま観たのが初めてでしたが、段々と入り込み、最後は鼻息荒く興奮していたのを覚えています。自分も何かひとつ誇れるものが欲しい、と何かワクワクに似た突き動かされるような衝動を感じた瞬間でした。
美しくしなやかに、また力強く動く主人公の体が、男の人ながらとてもセクシー!また、冴えない万年補欠から、洗練された女性へと変化していくヒロインと一緒に、建物の屋上でダンスレッスンするシーンは、バックで流れる「time after time」と相まってすごくせつなく幻想的・・・今も昔も大っっっ好きです。
周りの登場人物も愛すべきキャラばかりだし、主人公の両親の隠された過去も興味をひかれます。ヒロインの父がこわい顔で主人公にリズムを叩き込むところなどは、女の立場から見ててハラハラするような嬉しいような複雑な気持ちになったりもしたり。
感情の高まりをスカッとさせてくれる爽快なラストも文句なし!
是非一度観て欲しい逸品です。
社交ダンスやりたくなりますよ やっとDVDで出ました。社交ダンスの映画といえば「shall we dance」を思い浮かべる人が多いですが、これの方が先です。というかこれに影響を受けて作ったのじゃないのかと私はずっと思っていたのですがどうなんでしょ?内容はかっちょいいダンサーが出てきて、ヒロイン役の女の子はさえない感じだが、だんだんと主人公に認められていくといったシンデレララブストーリーなので、女性はこの映画にぞっこんだと思います。主人公は才能はあるが実験的な踊りをするあまり、保守的なダンス界のお偉いさん方に目を付けられて評価はされないのだが、そういう内省的な旧体制や世間体しか目に入らない親へ反発し、それを認めさせようとあがく主人公、最初は興味本位と自分の反抗の足がかりに結果的に利用してしまったヒロインとの感情のぶつかり合い、そして父親の苦悩をも救済してしまうラストは素晴らしい。ただのコメディ青春映画ではない、素晴らしい脚本です。「理由なき反抗」などにも通じる。女性だけでなく全ての人にお勧め。最後に挿入歌で「time after time」が使われているが、これって無断借用じゃないでしょうね?オートラリア映画ってことでちょっと心配。こういうのは廃盤になる可能性が高いので今のうちに買っときましょう
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[ DVD ]
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in the Mood for Love ~花様年華 [DVD]
・トニー・レオン ・マギー・チャン
【レントラックジャパン】
発売日: 2005-04-27
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 10,800円〜
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・トニー・レオン ・マギー・チャン ・ウォン・カーウァイ ・ウォン・カーウァイ
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カスタマー平均評価: 4.5
ハイレベル 説明を刈り込んで刈り込んで、苦い大人の酒の如く。ストイックでスタイリッシュ。これを観たら「恋する惑星」は甘いキャンディーに思える。歳を重ね、わびさびを知ったら、きっとこの映画は甘い酒になるだろう。
見る人それぞれにストーリーがあるかも この映画は、初めて2回映画館に足を運んだ作品である。
きっかけは電車の中吊りで、マギー チャンの脚線美もさることながら、トニー レオンの甘えるような、すがるような、なんともいえない横顔と背中に一目ぼれしてしまったためである。
一度目は、ストーリーが「浅過ぎ」て、実は理解し切れなかった。でも、悪い意味での浅さではなく、ストーリーを咀嚼し反芻することにより、より深い物語になるのだろう、と思い、もう一度映画館で見ることにしたのだ。
実際その通りで、「なぜあれほどまでにもどかしかったのか」というイライラ感は、「実は互いに愛おしさが強すぎて、逆に一歩先に進めないのではないか」という考え方に変わった。だからこそ、互いのパートナーの不倫と対比されるのだろう。或いは、表裏一体なのかもしれない。
そんな中で一番好きなシーンは、雨の後、別れの「練習」をするところである。マギーが涙を流して、初めて甘えるところだが、諭しているトニーも実は甘えているようで、唯一、二人の気持ちが重なった夜なのではないか。
物語のラスト、トニーがアンコールワットの遺跡の柱に開いた穴に囁いた言葉は、見た人それぞれの経験や、その時の心の状態によって異なるのだろうな、と思う。
それにしても、パンフレットに使われているシーンですら、本篇ではカットされているのは、若干「なんだかな?」感が否めなかった。
全篇を貫く、えもいわれぬ官能美 映像の美しさは息を呑むばかり、繰り返される「夢二のテーマ」とのマッチングも絶妙である。
原題にも英題にも、この映画の意図するところがうまく言葉に置き換えられていて、「恋する惑星」「天使の涙」の奔放さとは、一味違う家衛監督作品の完成度の高さに驚かされる。
香港離れが進む当時の華僑たちの状況描写なども、作品にさりげなく厚味を持たせている。
さしたる濡れ場もないのに、マギー・チャンのあの官能美は凄い。久々に心を乱される作品に出会った。
王家衛、恐るべし。
美しく甘い雰囲気に酔いしれる 雑誌で紹介されていて気になり、銀座の映画館で即、鑑賞。
そしてもう一度見たいと思ってDVDを購入。
お互い家庭を持つ立場なので距離を保ちながらも惹かれ合い、
心の空いた隙間に相手の存在が埋まってゆく。
この官能的でストイック、切なくけだるい大人の恋愛の世界に
酔いしれた。
もともと赤と貴重とした牡丹の柄や、チャイナ調の柄が好きだった
こともあるが、暗く赤っぽい全体の画面感とレトロなチャイナ柄も
美しく、この切なく懐かしいような空気感を醸し出していた。
画面にはあまり奥行き感を感じなかったが、
ウォン・カーウァイ監督はあえて切り取った画面感を演出
したのだと思う。
ちなみに知り合いの40代前半の香港人がこの映画を見て、
「そうそう、あの60年代頃は、(自分の)おばあちゃんが
ああいう襟の高いチャイナ服来ていて、日本の家電製品も
確かにあった、あった」
と懐かしがっていた。
英語タイトルのように、「ムード」に浸れる作品だ。
大人の恋なのか 作中の登場人物よりも明らかに年上の自分をして大人と言わせる。トニー・レオンもマギー・チャンもあまりにも格好良い。
お互いの配偶者どうしが不倫の関係にあるという設定には無理があると思われるし、ストイックな恋愛というのが現実に成立するのかという疑問もあるが、映像の美しさ(60年代のファッションが決まり過ぎ)には脱帽です。
音楽もお洒落ですが、繰り返しがややクドイ気もします。
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[ DVD ]
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銀河 [DVD]
・ロラン・テルジェフ ・ポール・フランクール ・デルフィーヌ・セイリグ ・アラン・キュニー
【東北新社】
発売日: 2001-01-30
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 10,800円〜
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・ロラン・テルジェフ ・ポール・フランクール ・デルフィーヌ・セイリグ ・アラン・キュニー
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カスタマー平均評価: 5
シャッフルで 巡礼途中に起こるいろいろなエピソードの連続。あきらかに、故事を下敷きにしたものもあるようですし、 いろいろ深読みをしながら鑑賞できますね。 その意味では、何度見ても、いろいろな発見があって、 おもしろい。 全体として、一つのストーリーがあるようで、ないような、 まぁ、ぶにゅえる作品にありがちな「ゆるい」作品なので、 DVDの「シャッフル」ボタンをおして、気ままに鑑賞す ることもできますよ。(これがけっこう楽しい)
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[ DVD ]
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ロベール・ブレッソン DVD-BOX 1 (ジャンヌ・ダルクの裁判/湖のランス口/たぶん悪魔が)
・フロランス・カレ ・ジャン=クロード・フルノー ・ロジェ・オノラ ・マルク・ジャキエ ・リュック・シモン
【紀伊國屋書店】
発売日: 2008-01-26
参考価格: 15,120 円(税込)
販売価格: 11,798 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 10,800円〜
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・フロランス・カレ ・ジャン=クロード・フルノー ・ロジェ・オノラ ・マルク・ジャキエ ・リュック・シモン
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カスタマー平均評価: 5
心を打つストイックな映像 映画監督になる前は画家だったロベール・ブレッソンの貴重なDVD-BOX第2弾。収録されているのは「スリ」、「バルタザールどこへ行く」、「少女ムシェット」の3作品。どの作品も台詞や音楽を抑え人間の内面を鋭く切り出したストイックな映像で綴られているところが最大の魅力(これがブレッソンらしさか)。そんなブレッソンの魅力の詰ったBOXだ。
「スリ」
何気ない日常においてスリに手を染めていく青年の日常の崩壊を描いた作品。初めて観たときに感じたのは、観終わった直後は「これだけ?」という物足りなさだったが、時間がたつにつれジワジワ作品の魅力がしみこんでくる不思議な感覚を体験した(これがブレッソンの素晴らしさか)。スリのテクニックを表現するストイックな映像。そして、心に残るラスト(ラストのマリカ・グリーンは最高の演技で当時16歳とは思えない魅力だ)。文句なしの逸品。
「バルタザールどこへ行く」
キリスト誕生の際に馬小屋に訪れる東方の三博士の一人「バルタザール」の名を付けられたロバを通して人間の欲や愚かさを描いた作品。キリストが人々の罪を背負ったように、バルタザールも人間の愚かさを見つめ続ける。だから、劇中に「聖なるロバ」と言われるロバが羊に囲まれて膝をおり横たわるラストは何とも神秘的。
「少女ムシェット」
個人的には収録されている3つの作品の中では最も気に入っている作品。
アル中で、密造酒で生計をたてる父親、病気の母親、極貧のなか学校でも孤独なムシェット(ナディヌ・ノルティエは野性的な目が魅力的)。彼女の同級生や教師に対する反発は身にしみてわかる。彼女に一時的にも唯一優しく接してくれた密猟者との関係は最後に彼女が「彼の愛人」だと言わしめるほど深い(特に密猟者がテンカンで倒れた時のムシェットは「聖母マリア」と重なる)。
母親が死に悲観にくれるムシェットの最後にとった行動も、ブレッソン流のキリスト教的な表現で自然に語られ、心に残る。
よきかな 以前は入手困難でそれぞれプレミア状態となっていた3タイトルが装いも新たに再発されました。
うれしい限りです。いずれも過去のものより画質が格段に向上しており、時代の流れを感じさせます。
『スリ』過去に発売されていたものはジュエルケース(CDサイズケース)字幕焼付け、等
いささか難があったソフト化だったのですが今回は画質も大幅に向上、半世紀近く前の作品とは
思えないほどです。映像特典のブレッソンへの公開当時に行なわれたインタビューやドキュメンタリー
(主演のマルタン・ラサールやマリカ・グリーンを尋ねインタビューするというもの)など、
大変興味深いものでした。
ただし、残念なのは本ボックスセット中『スリ』のみPAL変換の早回し版であること(本作品は
モノローグが多いのですが聞きなれた主人公の声が鼻をつまんで早口で喋ってるみたいで残念)
これは意図されたものと思しいのですが、ラストの台詞が些か直訳調になっていたように感じたことです。
他『バルタザールどこへ行く』は以前スタンダード・サイズで発売されていたものにくらべ
今回の16:9収録版(所謂“スクイーズ”)画角が削られていました。マスターは定評のある
ヴォイジャー社のクライテリオン盤を使用(『少女ムシェット』も同じく)しているので
過去のものに較べ画質は向上しています。個人的には『少女ムシェット』が一等商品的に
問題のないソフトと思えます。いずれにせよブックレット、統一されたジャケットデザイン等
作品に対しての愛情を感じるので、是非第3弾『白夜』『やさしい女』が収録されれば最高)
を期待してやみません。
バケモノ級、待望のBOXセット!それに81/2、なんと情事も プレミア化していたタイトルばかりが並ぶ、ファン垂涎のセット。
このセットだけを買ってもいいくらいでしょう。
中身に文句なし。
(ちなみに、追うようにフェリーニの81/2がリリースされ、もう直ぐアントニオーニの情事もリリース!紀伊国屋さん、ありがとう。)
さて、タイトルばかりではなく、中身について書いておきます。
それぞれのプリントは大変美麗です。
スリはデジタル・ニューマスター(ブレッソン夫人とラルジャンの撮影監督が監修)、バルタザールはニュープリント版マスター使用、ムシェットはニューテレシネ版マスター使用です。
3本ともほとんど傷のない状態で観ることができます。
以前ソフト化されていたものも、それほど酷いプリントではなかったと思いますが、今回のDVDを観てしまうと、繊細な部分の映像の美しさが全然違うように思えます。
特典映像も豊富です。
BOX1に比べても充実していると思います。
スリにはブレッソンのインタビューを始めとした3つの映像、バルタザールには評論家のインタビュー、ムシェットにはゴダール製作のオリジナル予告編が入っています。
個人的には、それぞれ楽しめました。
特に、ブレッソンのインタビューと、バルタザールのインタビューが興味深かったです。
映画を理解するための助けになりました。
付属する冊子についても、それぞれ充実していると思います。
スリにはブレッソンを始めとしたインタビューが複数載っており、バルタザールには主演のヴィアゼムスキーの小説を参照にした解説が載っています。
両者ともに大変読み応えがありました。
タイトル、中身ともに推薦に値するBOXセットだと思います。
紀伊國屋にしては割引で買えば値段も良心的ですので、単発よりはこれに限ってはBOX買いが良いと思いました。
それにしても、このBOXセットはどこまで発展していくのでしょうか?
これから「3」以降も出るとすれば、期待が膨らむばかりです。
ラング、ムルナウ、ストローブ=ユイレ、そしていよいよブレッソン ここ最近の紀伊国屋さんのやる気には敬服します。
ブレッソンも多くの人が熱望していたものに違いありません。
過去に出たタイトルは全て廃盤でプレミア化していましたので。
更に驚くべきことに、これがシリーズ化、次回はバケモノ級BOXです。
これからも期待が膨らみます。
さて、ブレッソンほどの監督ついて書く力量に不安があるもので、作品評価については先輩諸氏にお任せして、このソフトの中身について書きたいと思います。
ここに入っている作品は、多くの方が切望しているタイトルとは違っているように思います。
むしろハズした感が強い。
なんでBOX2がBOX1じゃないんだろう?と思う人は多いでしょう。
ですが、個人的には、簡単に鑑賞することができないタイトルは寧ろ1の方に揃っているので、ソフト化にあたってはこっちが貴重だと思いました。
実際、ジャンヌ以外のタイトルは日本で公開される機会は大変少ないと思います。
プリントは概ね良好です。
ですが、ジャンヌは公開の回転よりも少々早くなっているということで、できれば公開当時の回転で観たかったです。
また、ランスロのプリントだけが少々程度が落ちるように思えます。
悪くはないのですが、最高とは思えない。
完全にクリアーなプリントで観たかったです。
特典映像については、ジャンヌ以外は予告編のみで少々手抜き感があります。
ジャンヌの特典は見ごたえがあります。
特にブレッソン本人の言葉は、最近復刊したシネマトグラフ覚書と呼応して大変興味深かったです。
付属冊子は、充実はしています。
ですが、物語の概略がなぜ長々と必要なのか分かりません。
映画を観れば分かることです。
個人的には、たぶん悪魔がを見ることができたのが嬉しかったです。
ある意味で、ラルジャンに通じる衝撃を内包しているように思えてなりません。
少々高くても買って観る価値はあると思います
※BOX2のレビューも書いてみました。
作品の評価じゃないですが。 画像では分かりづらいですがシリーズ化されている様です。
大きな画像だと、BOXの下の方に小さく「1」の文字が確認できます。
座して続きのBOXを待ちましょう。
追記:
紀伊國屋書店のサイトにて「2」の情報を確認しました。
08年5月発売、気になる収録作は、
『バルタザールどこへ行く』『少女ムシェット』『スリ』
以上3作とのことです。
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[ DVD ]
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テネシー・ウィリアムズ フィルム・コレクション (初回限定生産) [DVD]
・アレックス・ノース ・エヴァ・ガードナー ・ジョン・ヒューストン ・テネシー・ウィリアムズ ・ポール・ニューマン
【ワーナー・ホーム・ビデオ】
発売日: 2006-05-12
参考価格: 15,750 円(税込)
販売価格: 15,750 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 10,799円〜
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・アレックス・ノース ・エヴァ・ガードナー ・ジョン・ヒューストン ・テネシー・ウィリアムズ ・ポール・ニューマン
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カスタマー平均評価: 1
やはり日本のメーカーは日本の消費者をなめている! 米国盤と同じパッケージなのに、日本盤は商品数が少ないというのは本当に許せない。「熱いトタン屋根の猫」は既発売商品なのでガマンできるとしても、本邦初ソフト化となるハズだった「ベビイドール」を外したのは、映画ファンとしては絶対に許せない行為だ。しかも米国盤はわずか48ドル程度ですよ!!。倍以上のカネ取って、しかも不完全な商品売りつけようという日本メーカーの魂胆というのは、一体どういうものなんでしょうか。本当に怒り心頭です!!!!
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